幻の紅茶といわれる『シッキム テミ茶園』のファーストフラッシュです。
カプール氏はインド政府が経営するこのシッキム唯一のテミ茶園を
30年以上前から積極的に応援しており、現在では大変太い関係を構築しております。
彼を通して弊社もテミ茶園ファーストフラッシュのサンプルを入手でき、
いくつか秀逸なロットを注文しました。
しかし、さすが世界の愛好家が狙う茶園だけあって、あっという間に売切れ、
購入することができませんでした。
そんな中、カプール氏から特別ロットSK-6の提案をいただきました。
試飲をしたところ、こちらも素晴らしい品質の茶葉でしたので、買い付けをしました。
もともと小規模な茶園である上に有機栽培であることなどから
とても希少とされているシッキム紅茶。
1年間で世界に出回るのは100トン程度のみ、
ファーストフラッシュだけでいうと20トンもないでしょう。
幻の紅茶を是非お楽しみください。
シッキム テミ茶園 2021ファーストフラッシュ
SIKKIM TEMI SK6 FTGFOP1 CLONAL
水色: 明るい琥珀色
香り: フラワリー&マスカテル
味わい: 爽やかな渋みとシルバーチップのとろみのハーモニー
淹れ方(ティーカップ二杯分300ml)
茶葉の量 ティースプーン山盛り1杯(約3-4g)
お湯の温度 熱湯(98℃)
抽出時間 3分
【サンジェ・カプール(Sanjay Kapur)氏の鑑定書】
シッキム テミ茶園の物語とTEMI SK-6のテイスティングノート
このお茶をひと嗅ぎしただけで、私はすぐに蜂蜜と熟した桃の薫りに心打たれます。
このお茶の香りはすぐさま貴方を古来ヒマラヤ山脈の新鮮な空気の中、東シッキムの丘陵を勢いよく流れるティースタ川の渓流のふもとへといざないます。そこでは鳥たちが仏教僧侶の賛美歌のようにやさしく唄っています。
シッキムヒルズはかつてシッキム王によって支配されていた王国であり、その丘陵地帯には現在マスカットフレーバーのお茶で有名なダージリン地方も含まれていました。英国はシッキム王国をネパールの侵略者から守ると宣言することと引き換えに、シッキム王からダージリンの土地を譲渡させたのです。その何年も後、19世紀初頭にダージリンにはじめてお茶が植えられました。シッキムではそれから何年も経った1969年頃、ダージリンの最も選ばれたクローン種が植えられました。事実、最良のダージリンクローン種はシッキムの手つかずの生態系のために選ばれました。この選ばれたクローン種が驚くべき新しい薫りを生み出し、一大センセーションを起こすことになったのです。今回のSK-6のフレーバーは、ダージリンで栽培されたお茶では決して‘同時’に見つけられない二つの異なる薫りを合わせ持っています。トップノートでは甘い蜂蜜、熟した桃の薫りを感じ、マスカットとバタースコッチの薫りで終わります。
カラー: ゴールデンイエロー
薫り: かすかに青草の香、熟した桃の香
ボディ: 軽~中程度の重さ、さわやかな渋み、タンニンを感じる。
味わい: あきらかなマスカテルフレーバーとバタースコッチの薫り
余韻: 一般的にはかすかな草っぽい薫りが主に残るはずだが、このお茶にはフラワリーでマスカテルな薫りの余韻が
いつまでも残る。
今年のこの茶園のお茶には、ハーバルでグリニッシュな薫りがほとんどなく、マスカットフレーバーが入っているのには驚きでした。マスカットフレーバーは本来もっと遅い時期に生産されるお茶に特有で、一般的には春茶には出ません。SK-6は春茶ですが、春茶であるファーストフラッシュと夏茶のセカンドフラッシュの最良の世界を時に体現しているのです。
サンジェ・カプール
最高位紅茶鑑定士(Aap Ki Pasand社)
原材料 | 紅茶 |
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内容量 | 50g |
保存方法 | 直射日光、高温多湿を避けて保存してください |
原産国 | インド |